人気と着順の関係について

 よく「馬券は単勝1番人気と2番人気の馬単を300万買っておけば簡単に儲かる」という言葉を目にするが、本当にそうなのか、明日鯖第3シーズン11月4週のデータを基に検証してみた。

 この週はマイルCSがあった週で、中央は東京と京都の2開催。つまり、土日合わせると120レースが行われた。下の図がその結果の人気順である。図の見方は、縦が1着馬、横が2着馬の人気である。
 なお、この人気はレース開始前10分〜5分くらいの時のオッズで決定してるので、最終人気とズレがあるかもしれない。

  1人気 2人気 3人気 4人気 5人気 6人気 7人気 合 計
1人気 ****** 36 15 64
2人気 20 ******       25
3人気 ******       14
4人気    ******      
5人気 ******     10
6人気         ******  
7人気           ******
合 計 34 45 21 12 ******

 こうして見ると、単勝1→2人気は36レース、ちょうど3割のレースで来ていることが分かる。1番人気馬の連帯率はなんと81.6%。JRAでの連帯率が55%前後のはずなので、出走頭数の差はあるにせよ、この連帯率は異常である。
 この日は出走頭数が少ないレースが多く、
8番人気以下の馬は1頭も連に絡んでいない
 また、全レース1点買い(合計欄は6点買い)した時の回収率(単位:%)は以下の通りである。

  1人気 2人気 3人気 4人気 5人気 6人気 7人気 合 計
1人気 ****** 170 105 77 94 21 31 83
2人気 112 ****** 44 65       34
3人気 100 50 ******    32     30
4人気 17 41   ******       10
5人気 36 42 163 166 ******     68
6人気   39       ******  
7人気 50           ******
合 計 53 57 52 51 21 40

 単勝1→2人気の回収率は170%、すなわち全レース300万円で一点買いすれば、3億6千万の投資で2億5千万ほど利益があがる計算となる。バカバカしくてレースの賞金で稼ごうという気が起こらなくわけであるw

 検証時に気づいたことだが、120レース中19レースで「システム馬のみ出走のレース」があった。この19レースの内訳だが、1着馬の人気順がなんと、4−4−2−3−6である。1番人気よりも最低人気の方が1着に来ている頭数が多いのだ。
 当然、平均配当も2,098円と、他101レースの平均配当1,333円(競艇並だなw)を大きく上回っている。その結果、「システム馬のみ出走のレース」を全通り買いすると、回収率が131%になった。
 たまたまこの日がこういう結果になったのだろうが、「堅いレースばっかり」という批判に答えるべく、あえて荒れたレースを当たり障りのない「システム馬のみ出走のレース」で作っている、という考えはさすがにうがちすぎか^^;

 この点を考慮して「ユーザー馬が出てるレース」の単勝1→2人気だけを1点買いすれば、的中率32.6%、回収率188%にまで上昇する。この条件に該当する101レース中、1番人気馬が連をはずしたレースはなんと12レースしかない。レースを見る気が失せそうなデータである。

 結論。どうやら、
「単勝1→2人気1点買い」は巷の評判通り、馬券戦術の必勝法のようである。困ったことだがw

 参考までに、出目についてもデータをとってみたが、1着は5番が若干多いかな、という程度で特に傾向は見られなかった。ユーザー馬1頭だけのレースが多く、そのユーザー馬の入った枠が当然強いわけで、実際のレースのようにこのコース、この距離なら「内枠有利」「外枠不利」などと分析するのは意味がないように思われる。
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