馬券による金銭確保がこのゲームの場合かなりのウェイトを占めている、というのは万人の認めるところだろう。『人気と着順について』では単勝1→2番人気で馬券を買うという、巷に流れている「必勝法」について検証した。ここでは、せっかく競馬新聞に印がついていることだし、この印の信憑性について検証してみようと思う。いいデータが出れば、馬券作戦の手助けになれるはずだ。

 さて、このゲームの新聞では4名の予想家が予想をしている。ここでは便宜上、仮に上から名前を
元雄タン、清くん、一郎太くん、麗奈ちゃんと呼ぶことし(あくまで便宜上)、明日鯖の暮れも押し迫った12月第5週(有馬記念の週)の土日計144レースについて検証した。
 なお、当然のことだがこの仮名はたまたま思いついた名前をつけただけで、同じような名前の方々がいたとしても一切無関係である。

名 前 ◎→○1点 回収率 ◎→○、▲ 回収率 ◎←→○ 回収率
元雄タン 40 199 56 166 55 135
清くん 18 131 31 95 28 90
一郎太くん 33 164 43 113 48 112
麗奈ちゃん 12 116 20 107 29 131

 表の見方は、印の◎から○へ1点買いしたときの的中レース数、1点買いした場合の回収率、印の◎から○、▲へ2点買いしたときの的中レース数、同じく回収率、◎から○と折り返し(○→◎)の2点買いしたときの的中レース数、同じく回収率である。また、回収率等は馬単馬券のものである。

 まず驚くのが
元雄タンの回収率の高さ。◎→○での最高配当が4110円(ハッピーエンドC・5頭立て)なのに…。実は元雄くん、◎の信頼度がなかなか高く、76レース(53%)で的中させている。彼はスピード重視の予想と(このゲームの中では)言われているが、この結果を見る限りは、やはりスピードが一番重要なのかもしれない。

 続いて健闘したのが
一郎太くん。彼の◎は元雄タンとかぶることが多く、二人が◎を打った馬は50レース1着に来ている。だが、◎→○での最高配当が2790円(土曜中山6R・12頭立て)と低かったため、回収率としては冴えない結果となっている。彼の予想スタンスは距離適性重視とか気性重視とか、いろいろと言われているが検証してみた印象ではあまり一貫性がないように思えた。

 続いて、
清くんだが的中率があまりに低く(12.5%)、まったく参考になりそうにない。まったくの無印馬が1着にきたレースが26(18%)もあり、穴狙いにもほどがあるだろ、と言いたくなる。
 最高配当は5020円(尾張特別・5頭立て)、他に4000円台を1本取っている。しかしこれがなければ回収率は100%となっていた。彼の予想スタンスは
スタミナ重視だと言われているが、やはりレースではスピードの方が優位なのだろう。

 最後に
麗奈ちゃんだが、素人と見紛うばかりのひどい成績。1割当たっていない(笑)。裏目を食った(○→◎)レースが17レースもあり、この日はたまたま不調だっただけかもしれないが、それを合わせても29レースしか当たっていないのはさすがに問題である。さらに、的中した12レースのうちシステム馬のみのレースが8レースもあり、ユーザー馬主にとっては逆神と評判になりかねない惨状であった。
 最高配当は元雄くんと同じレース(4110円)。彼女は
騎手重視と言われているが、このゲームにおける騎手の腕はあまりレースに影響しないようだ。このゲームが進化して、もっと騎手に個性(溜め殺しとか、空気読めとか、馬上でダンスとか)が出てきたら彼女の予想スタンスが花開くことになるかもしれない。

 結論としては、
馬単1→2人気買いの回収率170%を超える予想家は元雄タンだけであった。もちろん、1日だけのデータから検証したことなので調子の波があるだろうが、彼に乗るか、馬単1→2人気に乗るかはそれぞれの好みで決めるといいだろう。

元雄タン、土曜中京樅の木賞、◎→△で20,660円的中!
一郎太くん、土曜中京樅の木賞、◎→△で20,660円的中!
脚質とペースへ